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バングラデシュというと、インドの東にあって年中洪水に見舞われているイスラム教の国というイメージが強いのですが、日本の4割しかない国土(14万4千平方キロ)に1億4千万人近い人が住んでいます。国名はベンガル人の国という意味で、人口の9割がイスラム教徒、1割弱がヒンズー教徒です。成人識字率は49.6%です。
国境の大部分はインドと接していますが、南東部にビルマ(ミャンマー)と接している地域があります。チッタゴン丘陵と呼ばれる場所で、実はここにジュマと呼ばれる非ベンガル系の先住民(13民族約70万人)がいます。主に焼き畑農業で生計を立てている人たちです。このうちの50万人前後は仏教徒です。
1971年にバングラデシュがパキスタンから独立する際に、同地域の王たちがパキスタン側を支持したことなどから、独立後バングラデシュ政府による土地の収奪(ベンガル人の入植)と迫害が始まります。その目的は「イスラム教徒にならなければチッタゴンの部族民はいらない」「チッタゴン丘陵の人間はいらない、土地だけがほしいのだ」という政府や軍の高官の言葉に象徴されます。
80年代にはいると、先住民の側もシャンティ・バヒニという武装組織をつくり抵抗をしますが、政府軍は多くの村々を焼き払い、あるベンガル人研究家の調査では、1997年の和平協定締結までに3万人以上の先住民が殺され、政府軍兵士も3千人が死亡したといいます。
1997年12月に、バングラデシュ政府と先住民の政治組織であるチッタゴン丘陵民族統一党との間に和平協定が締結されました。翌年3月にはシャンティ・バヒニも武装解除され、25年間以上にわたった内戦がようやく終結しました。
ところが、政府は軍の撤退や自治権の回復など和平協定の内容を実現しておりません。現在もチッタゴン丘陵には政府軍が駐留していますし、政府側はベンガル人入植者に対してのみ無償の食料配給をするなど、人種差別的な政策を取っています。それどころか2003年にはベンガル人入植者による先住民の村への大規模な襲撃があり、多数の家屋が略奪・放火され、少なくとも9人の女性がレイプされ、12歳と15歳の少女2名が誘拐されたまま行方不明となっています。仏教寺院も徹底的に破壊されました。
また、近年では先住民同士の内紛による殺傷事件も多発しています。これは和平協定の内容が民族自決権と先住権を満たす上で不十分であるとする人々によるテロですが、その背景には和平協定成立後も暮らしの改善が一向に進まないこと、特に若い人たちは就職口のないこと、そうした状況を土壌として、僅かな金や麻薬を餌に集められた連中によって実行させられている、ということもあるようです。 |

頭部を破壊された仏像(円内が頭部)

同村を訪れた国際平和ミッション

集会で不安そうな表情を見せる住民
写真提供:ジュマネット(3枚とも)
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このような中で、ぴっぱら奨学金も所属する仏教NGOネットワーク(BNN)では本年2月に現地を視察し、日本の仏教者が協力できる人道支援の方策を検討していましたが、このたび仏教寺院建設への支援を決定しました。
具体的には、現地で活動実績のあるジュマ・ネットを通じて、チッタゴン丘陵・レムチュリ村の寺院復興を緊急に支援いたします。
寺院の復興は、紛争下に暮らす住民の精神面の安定に大きく貢献するだけでなく、コミュニティセンターとしての役割が期待できます。さらに復興を支援することで「国際的な目」を周囲の人々に意識させることができ、今後起こりうる襲撃や土地収奪への抑止効果が期待できます。
ぴっぱら奨学金もこのプロジェクトを応援いたします。BNNでは年明けを目処に1,500,000円程度の募金を予定しております。会員・支援者の皆さまには平生よりご協力頂いておりますところ、重ねてのお願いとなり甚だ恐縮ではございますが、彼の地への一寺建立のご懇志をお寄せ頂きますようお願い申し上げます。
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郵便振替 0 0 1 8 0 - 1 - 7 5 2 9 8 8
通信欄に<チッタゴン>とお書きください。
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